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居酒屋の品書き・ドリンクメニューの作り方

居酒屋のメニューづくりは、カフェや和食とは問題の種類が違います。品数が多すぎるのです。 50品、80品と抱えたまま A4 に流し込むと、文字が小さくなり、結局どれも読まれません。
このページは「削る・束ねる・分ける」の3手で読める紙面に落とすための順番と、 飲み放題・コース・お通しといった居酒屋固有の書き方をまとめたものです。

1. まず削る

居酒屋の品書きで最初にやるべきは、デザイン選びでも並べ替えでもなく削ることです。 「一応残しておく」品が10品あれば、それだけで残り全部の文字を1段階小さくする理由になります。

削る基準は3つだけ

削ることの効果は紙面だけではありません。仕込みが軽くなり、原価率が下がり、オペレーションが速くなります。 品書きの見直しは、実は店のいちばん安い改善策です。

「名物」は3つまで。 看板を10品つくると、看板がなくなります。 MenuFits の「★ おすすめ」タグも、紙面全体で3つまでに抑えてください。

2. 束ねる — カテゴリーを減らすほど収まる

品数を減らせないときは、カテゴリーを減らします。 カテゴリー見出しは1つあたり2〜3行ぶんの高さを使います。 8カテゴリーを5カテゴリーに束ねるだけで、10品ぶんの余白が生まれる計算です。

束ねやすい組み合わせ

お客さまはカテゴリー名を正確に読んで探しているわけではありません。 「まず何か頼む」「あとで〆る」という時間の流れで探しています。 その流れに沿った束ね方をすると、名前が多少ざっくりでも迷いません。

それでも収まらないときは2段組み

MenuFits は2段組みに切り替えられます。品名が短い居酒屋の品書きとは相性がよく、 1段のときの1.7倍前後が入ります。ただし説明文を入れると2段組みは崩れやすいので、 2段にするなら説明文は思い切って落としてください。

3. ドリンクを分けるかどうか

フードとドリンクは読まれるタイミングが違います。 フードは最初の10分にしか開かれませんが、ドリンクは注文のたびに何度も開かれます。 席で両方が同時に見られる状況なら、分けたほうが確実に速いです。

分け方の現実的な選択肢

ドリンクの並べ方

ビール → サワー・ハイボール → 焼酎 → 日本酒 → ワイン → ソフトドリンク、の順が無難です。 最初の一杯になるものを先頭に置く、という考え方です。

日本酒や焼酎の銘柄が多い店は、銘柄ごとに1行を使うと一気に膨らみます。 産地や特徴を書くのは常時置いている定番だけにして、 それ以外は「本日の日本酒はスタッフまで」と1行で受けるほうが、紙面も仕入れも柔軟になります。

4. 飲み放題とコースの書き方

ここは金額のトラブルが起きやすいところなので、あいまいに書かないでください。

飲み放題は「時間・対象・条件」を必ず書く

コースは中身を全部書かない

コースの全皿を書くと行数を食ううえ、内容を変えるたびに刷り直しになります。 「全7品」「メインは季節の魚」程度の粒度にして、細かい内容は当日の口頭か別紙にするほうが運用が楽です。

紙を分けて作り分ける。 平日用・週末用、宴会用など、同じ内容を少しだけ変えた紙を何枚も持つ店は多いはずです。 MenuFits には名前を付けた保存枠があり、内容を残したまま切り替えられます。 無料は1枠、Pro では枠数の制限がなくなります。

5. お通し・税込表示・注意書き

お通し代は必ず書く

金額が発生する以上、事前に分かる場所に明記してください。 品書きの先頭か下部に 「お通し ○○円(税込)」と一行入れるだけで足ります。 会計時にはじめて知らされる形は、トラブルとレビュー低下の直接の原因になります。

価格は税込で

店内提供の飲食物は、原則として税込の総額表示が必要です。 税別を大きく書いて税込を小さく添える形は避けてください。 チャージ・サービス料・席料がある場合も、同じ場所にまとめて書きます。

アレルギーと産地

外食のメニュー表示にアレルギー表示の法的義務はありませんが、 「アレルギーのある方はお申し出ください」の一行があるだけで、 現場のやりとりが減り、事故のリスクも下がります。下部の余白に小さく入れておいてください。

6. MenuFits で作る手順

STEP 1

テンプレートを開く

縦書きの品書きにするなら KINARI(和モダン・縦書き)。無料です。 黒地に白抜きの元気な紙面にするなら BOLD(居酒屋・ラーメン)が向きますが、こちらは Pro です。 まずは無料の KINARI で中身を全部打ち込み、あとから見た目を決めるのが速い進め方です。

STEP 2

カテゴリーごと打ちかえる

カテゴリーにマウスを乗せると 頁+ が出ます。カテゴリーごと次のページへ送れるので、 「フードは1ページ目、ドリンクは2ページ目」の作り分けがそのままできます。

STEP 3

収まらなければ2段組みに

文字サイズを下げる前に、2段組みを試してください。 品名の短い居酒屋の品書きは、2段にしたほうが読みやすくなることが多いです。

STEP 4

A4 の PDF にする

「PDF/印刷する」から印刷画面をひらき、送信先を「PDF に保存」に。 詳細設定の「背景のグラフィック」に必ずチェックを入れてください。 BOLD のような濃い地色のデザインは、ここを外すと文字が白いまま消えます。

7. つまずきやすいところ

縦書きで価格が縦に割れる

価格を カンマなしの数字(例:1200)で入れてください。 縦書きの中で数字が横に組まれ(縦中横)、きれいに収まります。 1,200 とカンマを入れると1文字ずつ縦に並んでしまいます。

黒地のデザインで印刷が真っ白になる

「背景のグラフィック」が外れています。地色が出ないため、白い文字が白い紙に乗って消えます。

品数を減らしたくない

その場合は、紙を2枚に分けるのが唯一まともな解です。 1枚に詰め込んで文字を小さくするのは、削るより悪い結果になります。

毎月の入れ替えが面倒

季節ものは本体に混ぜず、下部の枠にまとめるか別紙にしてください。 本体に混ぜると、入れ替えのたびに全体の行数が変わり、組み直しになります。

よくある質問

フードとドリンクは分けたほうがいいですか?

席で同時に見られるなら分けたほうが速いです。表裏に分けるだけでも実務は楽になります(無料の範囲で2ページまで作れます)。

縦書きと横書きはどちらが向いていますか?

品数で決めてください。30品を超えるなら横書き、それ以下で和の雰囲気を出したいなら縦書きです。

写真は入れたほうがいいですか?

居酒屋の品書きでは、入れないほうが多いです。品数が多い業態で写真を入れると、載る数が半分以下になります。 入れるなら看板料理を2〜3品だけ。全品に付けるのは避けてください。

手書き風にできますか?

書体を「Yuji Syuku」などの筆書き系に変えると、印象がかなり変わります。 ただし本文全部を筆書きにすると読めません。店名や見出しだけに使ってください。

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